礼文島編 新桃岩トンネルを抜けて別世界へ!伝説の宿「桃岩荘」で羞恥心を捨てて叫んだ最高の夜

旅の3日目:スタートは「雪国」からの朝イチランニング

6月20日(土曜日)、利尻・礼文を巡る旅も後半戦へと突入です。

前日に利尻山スピード登頂とバイク一周をコンプリートしたばかりですが、

私の朝は変わりません。

今日もしっかりと目が覚め、お世話になったお宿「雪国」さんから朝イチのランニングへスタート!

ただ、今朝の天気はちょっとイマイチ。

空全体を分厚い雲が覆っており、どんよりとしたお天気です。

まずは近くの景勝地「夕日ヶ丘展望台」を目指して

爽やかな島の風(少し肌寒い!)を浴びながら走ります。

続いて、鴦泊港のすぐ脇に堂々とそびえ立つ、巨大な岩の塊「ペシ岬(灯台跡)」へと向かいます。

岬の展望台へと続く急坂を一気に駆け上がると、さすがに息が上がりますが、

そこから見下ろす利尻島の街並みと広大な海は、

曇り空であっても圧倒的なスケール感です。

「今日は利尻山(利尻富士)の姿を拝むのは難しいかな……」

そう思いながら、分厚い雲が垂れ込める山の方角をじっと見つめていると、

その瞬間は突然訪れました。 風が強く吹き抜け、重たい雲が一瞬だけ激しく割れたその隙間から、

昨日登ったあの雄大な利尻富士がひょっこりと顔を出してくれたのです!

これには思わずテンションが大爆発!

あきらめずにペシ岬の上まで走ってきたご褒美のような、

神々しいまでの絶景を収めることができました。

旅先での朝ランニングは、こういう予期せぬ感動に出会えるからやめられません。

最高の気分で朝ランニングを終え、お宿「雪国」さんへ戻って汗を流します。

前日の利尻山登山のときは、早朝出発だったため宿の

「特製おにぎり」を持たせてもらって山で食べましたが、

今朝は待ちに待った大広間での朝食タイムです!

お盆の上にずらりと並んだ、理想的な日本の朝ごはん。

なんと中央の器にはキラキラと輝く宝石のようなイクラが贅沢に盛り付けられています!

炊き立ての温かいご飯に海苔、そしてこのイクラをのせていただく瞬間は、まさに至福のひととき。

ランニングでしっかりとお腹を空かせておいて大正解でした。

エネルギーも満タンにチャージでき、お腹も心も大満足でお世話になった「雪国」さんをチェックアウトしました。

花の浮島と呼ばれる「礼文島」、そして日本一熱い伝説のユースホステル「桃岩荘」に向けて出発です!

しかし、フェリーターミナルへ向かうにつれ、私の心には一気に暗雲が立ち込め始めました。

朝からどんよりとしていた空模様に加え、ここへ来て猛烈な強風が吹き荒れ始めたのです。

海面は白波が立ち、見るからに大荒れの気配。「本当に礼文島行きのフェリーは運航するのだろうか……」

という心配が現実味を帯びてきます。

それと同時に、私の頭を最悪のシナリオがよぎりました。

「もし、このまま礼文島へ渡ったとして、明日さらに天候が悪化してフェリーが全便欠航になったらどうなる?」

「島に閉じ込められれば、月曜日からの仕事に間に合わなくなってしまう……」

週末の土曜日とはいえ、月曜日の仕事のことを考えると、

胸の奥がキュッと締め付けられるような猛烈な不安とプレッシャーが襲ってきます。

最果ての離島だからこそ、一度足止めを食らえばリカバリーは不可能です。

「このまま予定通り礼文島へ進んでいいのだろうか」

「それとも、大事をとって今ここで稚内に戻るべきか……」

ターミナルの窓から荒れる海を見つめながら、安全策をとって引き返すか、

それとも夢だった桃岩荘を目指して進むべきか、

激しい葛藤のなかで時計の針が進んでいきました。

月曜日の仕事へのプレッシャーと、目の前の荒れる海。

引き返すべきか進むべきか、張り詰めた空気のなかで意を決してフェリーの受付窓口へと向かい、

現在の運航状況と明日の見通しを確認してみることにしました。

「あの、この強風ですが、礼文島行きは大丈夫でしょうか……?」

恐る恐る尋ねる私に対し、窓口のスタッフさんはあっさりと、そして力強くこう言ってくれたのです。

「あ、これくらいなら全然問題ないですよ!」

その一言を聞いた瞬間、胸を締め付けていた猛烈な不安がスーッと消え去り、

一気に目の前が明るくなりました。島の海のタフさとプロの言葉の安心感は半端ではありません。

「よし、進もう!」

ついに花の浮島・礼文島へ上陸!本日の相棒は……

フェリーに揺られることしばらく、心地よい緊張感とともに、ついに最北の離島「礼文島」に無事到着しました!

島に降り立つと、やはりフェリー乗り場での予感通り、遮るもののない北の海からの猛烈な向かい風が身体を吹き抜けます。

そんななか、この日礼文島を縦横無尽に駆け巡るためにレンタルした相棒がこちら!

なんと、電動アシスト付きのクロスバイクです!

この日はこのアシスト付きのクロスバイクしな残っていなく、喜んで借りました。笑

自転車を走らせ、海沿いの防波堤に立ち寄ったところで、振り返って息を呑みました。

海の向こうに、さっきまで自分がいた利尻島、そして雄大な利尻山の全景が綺麗に見えていたのです。

どんよりとした空模様のなか、まるで私を見送ってくれているかのように凛とそびえ立つ名峰の姿を、

クロスバイクとともに最高の構図でパチリ。

実は、この写真を最後に利尻山は完全に分厚い雲の中へと隠れてしまい、

その後二度と姿を現すことはありませんでした……。

まさにギリギリのタイミングで見せてくれた、奇跡のようなラストショット。

名峰に見守られながら最高のスタートを切った私は、さらに強風を切り裂きながら北へ向かって突き進みます。

ここからは、礼文島の最北端である「スコトン岬(須古頓岬)」を目指して、ひたすら海岸線沿いの道を北上していきます。

自転車を進めていくにつれて、驚くほど周囲の気配が消えていきました。

激闘2時間!ついに辿り着いた「最北限・スコトン岬」

容赦なく吹きつける海の猛風に耐えながら、ひたすらペダルを漕ぎ続けること丸2時間

ついに、礼文島の最北端、そして一般人が足を運べる文字通りの最果ての地へと到着しました!

自転車を停め、強風で火照った身体のまま岬の先端へと歩みを進めます。

そこに佇んでいたのは、旅情をそそる力強い木の道標。

「最北限の地スコトン岬」。 かつては日本最北端を巡って宗谷岬と争ったとも言われるこの地は、

まさに「最北限」の名にふさわしい荒々しくも美しい絶景が広がっていました。

岬の先には、ぽつんと浮かぶ無人島「トド島」が白波の向こうに見え、

ここが本当に世界の果てであることを実感させてくれます。

スコトン岬の圧倒的な最果て感を五感で楽しんだ後は、

岬にあるお土産屋さん・休憩スポットへ立ち寄り、頑張った身体を少し休めることにしました。

中に入ると、外の猛烈な風と寒さが嘘のようにあたたかく、ホッと一安心。

そして、ここで見つけてしまったら食べないわけにはいきません。

旅の疲れを癒やす最高のご褒美、ソフトクリームを注文です!

最北限の絶景と冷たいご褒美を堪能した後は、いよいよ進路を南へと変えます。

今度は一転して追い風(ときに強烈な横風!)を受けながら、

軽快にペダルを回して島の中心部へと戻ってきました。

ここから目指すのは、今夜の宿である伝説の「桃岩荘」。 桃岩荘にチェックインする前に、

絶対に済ませておかなければならない重要なミッションがあります。

それが、夕食と翌日の朝食の買い出しです。

島で唯一の頼れる味方、みんな大好き「セイコーマート」へ滑り込みます!

旅人にとって、離島のセコマはまさにオアシス。

店内に一歩入れば、北海道ならではの魅力的なお惣菜やパンがずらりと並んでいます。

桃岩荘での熱い夜、そして翌日のタフな行程に備えて、私がチョイスした勝負飯(笑)はこちら!

セコマといえば、このボリュームで驚くほどリーズナブルなパスタシリーズ(今回はクリーミーカルボナーラ)が鉄板です。

そこにシャキシャキのサラダ、さらにツーンとくる辛さがクセになる

「山わさび醤油漬け」のおにぎりを添えて、完璧な布陣を整えました。

翌日の朝食分もしっかりキープしつつ、

この日の夕食はセコマの店内で、夕方15時にサクッと済ませてしまいます。

「いくらなんでも夕食には早すぎるのでは?」と思われるかもしれませんが、

これには深い理由があります。これから向かう桃岩荘では、夕方から夜にかけて伝説の

「ミーティング」をはじめとする怒涛のイベントが目白押し。

のんびり夕飯を食べている暇などない(かもしれない)ことを想定した、完璧な前倒し戦略です。

15時の早すぎるセコマ夕食を済ませた後は、

港のレンタルショップへと戻り、数時間の激闘をともにした相棒を返却します。

最北限のスコトン岬往復というタフな道のりを、力強いアシストで支えてくれた頼もしい相棒ともここでお別れ。

港の大きな看板の前で記念のラストショットをパチリと収め、感謝を込めてお店に返却しました。

ここからは、いよいよ今回の旅の最終目的地、「桃岩荘」へと自分の足で歩いて向かいます。

1500mの闇を抜けて。新桃岩トンネルの先は「別世界」だった

港のある島の東側から、今夜の宿がある西海岸へと向かうルートは、

距離にして約5キロ、徒歩で約1時間の道のりです。

その道中に立ちはだかるのが、島を東西に貫く「新桃岩トンネル」。

その長さ、なんと約1500メートル。

歩行者用通路があるとはいえ、ひんやりとした空気の流れる長い長い一本道のトンネルを、

一歩、また一歩と黙々と歩き進めていきます。反響する自分の足音だけを聴きながら暗闇を進む時間は、

どこか異世界へと迷い込んでいくような不思議な感覚を覚えるほどでした。

しかし、その長い闇をようやく抜け出した瞬間、目の前の視界が文字通り「激変」したのです。

トンネルを抜けた先そこは、さっきまでいた港町の雰囲気とは全く異なる、

息をのむような大自然が広がる「別世界」でした。

海岸線に沿ってどこまでも伸びる一本道。

左手には、初夏の鮮やかな緑に覆われた荒々しい断崖絶壁がそびえ立ち、

その山肌を白い霧がまるで生き物のようにゆっくりと這い降りてきています。

さらに進むと、はるか眼下にはどこまでも続く青い海と、波に削られた奇岩が姿を現します。

「もうーー、最高のロケーションです!!」

自転車を降りて、あえて1時間かけて自分の足で歩いてきたからこそ、

この景色に出会えたときの感動はひとしおです。

肌をなでる涼しい島風、波の音、そして五感を満たす圧倒的なスケール感。

一歩近づくごとに、伝説の宿「桃岩荘」の世界観に自分がじわじわと飲み込まれていくような、

心地よい興奮が止まりません。

眼下に現れた赤い屋根。ついに捉えた伝説の「桃岩荘」

西海岸の絶景ロードをさらに進み、桃岩や猫岩を一望できる「桃台猫台展望台」へと上がっていきます。

息を切らせながら展望台に立ち、ふと視線を落とした瞬間、思わず「おぉ……」と声が漏れました。

緑に包まれた深い谷の底、海岸線のすぐ間際に、ポツンと佇む特徴的な赤い屋根の建物。

そう、あれこそが、今夜お世話になる日本一熱いユースホステル、

伝説の「桃岩荘」です!

こうして上から見下ろすと、まさに大自然の懐にぽつりと隠された「秘密基地」のよう。

周りには他に建物など一切なく、ただ波の音と風の音だけが響く圧倒的な孤高のロケーションです。

これまで色々な人の旅情をかき立ててきたあの場所に、1時間歩いてついにここまで近づいたのだという

実感が一気に湧き上がってきます。

〜展望台からの電話・嵐の前の静けさパート〜

実は、宿から事前にこう言われていました。

「坂を下りきる前、展望台に着いたら電話をください」

通話を終え、再び静寂に包まれる展望台。

ここからあの宿へと続く坂道を一歩ずつ下りていく時間が、まるで伝説のステージへと向かう花道のようにも感じられます。

「よし、行くか……!」

お出迎えのカウントダウンが始まったことを肌で感じながら、

私は興奮を抑えきれないまま、赤い屋根の秘密基地へと続く最後の坂道を下り始めました。

この先に待っているであろう、旅人の間で伝説となっている怒涛のお出迎え。

その最高の瞬間を絶対に撮り逃すわけにはいきません。

私は肩に装着したアクションカメラの電源を、時折オンにしたり、オフにしたりしながら慎重に下っていきました。

「まだヘルパーさんの姿は見えないな……よし、ここは一度オフにしよう」

最後のカーブを曲がり、坂をちょうど下りきったその瞬間でした。

「おかえりなさーーーい!!!」

建物から飛び出してきたヘルパーさんたちが、満面の笑みと、

信じられないほどの規格外の大歓声で私を迎えてくれました!

展望台からの電話を受けて、今か今かと待ち構えてくれていたのでしょう。

静まり返っていた西海岸の空気が、一瞬にして桃岩荘独特の圧倒的な熱気へと塗り替えられます。

〜ヘルパーさんとの会話パート追加〜

強烈なウェルカムの余韻に浸っていると、満面の笑みのヘルパーさんが、

驚きと嬉しさが混ざったような表情で私に問いかけてきました。

どうして歩いて来たのですか!?

港からここまでは約5キロ。多くの旅人は宿の送迎バスなどを利用する中、

大きな荷物を背負って徒歩でやってきた私は、彼らの目にもかなりタフな旅人に映ったようです。

私は、トンネルを抜けた先のあの圧倒的な美しさを思い出しながら、真っ直ぐに答えました。

「私、大自然を満喫したかったんです。」

その言葉を聞いたヘルパーさんの顔が、パッとさらに明るくなります。

「最高ですね!」と言わんばかりの弾けるような笑顔。

利尻富士を眺めた朝ラン、強風のスコトン岬サイクリング、そしてこの西海岸への徒歩ルート。

礼文島の空気を全身で味わい尽くしたかった私にとって、この1時間は最高のプロローグだったのです。

会話はさらに弾みます。

この宿は初めてですか?

「初めてでです。実は過去にNHKの番組を見て、

それからずーーっと、いつか絶対にここへ来たいと思っていました。」

「おおお!テレビを見て、ついに憧れの地に!」と、ヘルパーさんたちも我がことのように大喜び。

ヘルパーさんとの熱い会話の途中、桃岩荘での大切なルールについて説明がありました。

「館内やイベント、写真は何枚でも撮って良いですが、動画の撮影だけはご遠慮ください」とのこと。

もちろん、了解です!

〜「ただいま!」の入館儀式パート追加〜

扉の前に立つと、案内してくれたヘルパーさんがニヤリと笑って、私にこう言いました。

これから玄関を開けるので、元気な声で『ただいまーーー!』と叫んでください!

お出迎えの第二波、今度は館内に向けた大音量のコールを求められます。

一瞬の気恥ずかしさを覚える間もなく、「ここまで来たら、全力で乗っかるしかない!」

と腹が決まりました。何と言っても、ここは長年憧れ続けた桃岩荘。観客ではなく、

主役の一人として楽しんだ者勝ちです。

大きく息を吸い込み、限界まで喉を開きます。

ガラガラッ!と目の前の引き戸が開け放たれた瞬間、私は館内へ向かって思いっきり叫びました。

「ただいまーーーーーーー!!!」

すると間髪入れず、薄暗い館内の奥から、それを遥かに凌ぐ大音量のレスポンスが地鳴りのように響き渡りました。

「おかえりなさーーーーーーーーい!!!!!」

中にいたヘルパーさんたち、そしてすでにチェックインしていたホステラー(旅人)の皆さんが、

一斉に飛び出してくるかのような大歓声。木の温もりが残る古いニシン番屋の建物全体が、

その熱気と声の振動でビリビリと震えているようにすら感じられます。

一歩足を踏み入れた瞬間から、強制的に家族のような温かさと狂熱の渦に巻き込まれるこの感覚。

「あぁ、本当に帰ってきたんだ(初めてだけど!)」という不思議な感動と、

全身に鳥肌が立つほどの高揚感に包まれながら、私はついに伝説の桃岩荘の住人となったのでした。

〜狂熱の夜!伝説のミーティングパート〜

「おかえりなさい!」の大歓声に包まれながら一歩足を踏み入れた館内は、

外の荒々しい大自然とは対照的に、どこか懐かしく温かい空気に満ちていました。

見上げれば、太い梁と2階の二段ベッドが並ぶ、まるで秘密基地のような立体的な空間。

壁には『岬めぐり』や『翼をください』といった、この宿で歌い継がれてきたであろう名曲の歌詞が、

達筆な手書きの文字でズラリと掲げられています。

そして、ふと壁に目をやると、この宿ならではの「独自のルール」が堂々と掲げられていました。

起床6:30、消灯22:30。そして何より目を引くのが、最下部に書かれた

「※時間はすべて桃岩時間です」というお馴染みの文句。日

本標準時より30分進んでいるという独自の「桃岩時間」に時計を合わせることで、

日常の喧騒から完全に切り離された、この宿だけの時間がスタートします。

15時にセコマで夕食をサクッと済ませておいたおかげで、

入浴や準備ものんびり完了。万全の体制を整え、

いよいよ夜のメインイベントへと突入します。

羞羞心を捨てて歌って踊る!2時間のノンストップ狂熱ミーティング

夜、ついに始まった「桃岩荘ミーティング」。

旅人のプライバシー、そして「この場にいる人だけで熱量を共有する」という素晴らしい伝統を守るため、

ここからの熱狂の写真は一切控えます!笑

一言で言うなら、それは言葉の壁や年齢、日々の肩書きをすべて脱ぎ捨てた

2時間のノンストップエンターテインメントでした。

ヘルパーの青年たちが、とにかく全力、120%のエネルギーでおもてなしをしてくれるんです。

そのひたむきな言動、響き渡る声、全力の笑顔を見ているうちに、

最初は少しあったはずの心のブレーキが面白いほど外れていくのが分かりました。

気づけば羞恥心なんてどこかへ消え去り、周りのホステラーの皆さんと一緒になって、

歌って、踊って、笑って、魂を揺さぶられるような最高の時間を思いっきり楽しんでいました。

テレビの画面越しに見て憧れていたあの熱狂の渦の中に、

今、自分が飛び込んで一緒に拳を突き上げている。その事実がたまらなく愛おしく、

ヘルパーさんたちの純粋な熱量に、胸の奥がじーんと熱くなるほどの感動を覚えました。

こればかりは、どれだけ言葉を尽くしても伝えきれません。

ブログを読んでくださっている皆さん、

「ぜひ、ご自身で足を運んで、五感で経験してみてください!」と自信を持っておすすめします。

心地よい疲労感と、言葉にできない一体感に包まれながら、礼文島の夜は更けていくのでした。

〜旅立ち、そして最高のお見送り編〜

あの大興奮のミーティングから一夜明けた、翌朝。 桃岩荘の熱気に包まれてぐっすり眠った私は、

いつも通りのルーティンであるジョギングから1日をスタートさせました。

ひんやりとした最北の朝の空気を胸いっぱいに吸い込みながら、静かな西海岸を走ります。

昨夜のあの狂熱が嘘のように穏やかな大自然の中を駆け抜ける時間は、

心地よい身体の疲れとともに、礼文島にいる喜びを改めて実感させてくれる最高のひとときでした。

帰りは宿の送迎トラックに乗り込み、お世話になったヘルパーさんたちに見送られながら、

再び新桃岩トンネルをくぐってフェリーターミナルへと向かいました

香深港に到着し、8時55分発の稚内行きフェリーに乗船します。

デッキに上がり、旅立ちの余韻に浸りながら岸壁を見下ろすと、

そこには先ほどまで一緒にいた桃岩荘のヘルパーさんたちの姿がありました。

フェリーの動き出しとともに、彼らの全力の「お見送り」が始まります。

「いってらっしゃーーーい!!!」 「また帰ってこいよーーー!!!」

船がゆっくりと岸壁を離れていく中、彼らは喉がちぎれんばかりの声で、

こちらに向かって叫び続けてくれます。何度も何度も大きく手を振り、

ジャンプし、体全体を使って旅人のこれからの旅路を応援してくれるその姿。

これこそが、数多くの旅人を魅了し、涙させてきた桃岩荘伝統のラストステージです。

船がさらに加速し、港の景色がみるみるうちに小さくなっていきます。

それでも目を凝らすと、豆粒ほどの大きさになった彼らが、まだそこに立ち、

こちらに向かって全力で手を振ってくれているのが見えました。

最果ての海に響く彼らの声が、風に乗っていつまでも耳に残っているような気がして、

胸の奥から熱いものが込み上げてきます。

礼文島、そして桃岩荘。最高の感動を本当にありがとう!また必ず「ただいま」を言いに帰ってきます!

60歳で自転車世界一周へ。
この一杯が、次の一歩になります!!


Japan bicycle Trip

Posted by haohao_T