天城山縦走ピストン!快晴のトレイルを5時間で駆け抜ける

日本百名山 10/100 天城山編
2026.03.01
「天城山へ向かう途中、伊豆スカイラインで出会ったこの景色。

あまりの美しさに、道中で2回もUターンして車を止めてしまった。

自宅を出てから3時間弱、6時40分に目的地に到着
到天城山ゴルフ場のハイカー専用駐車場は、まだまばらです。

出発は6時47分
ここから目指すのは、八丁池までの往復。
一般的には「10時間以上」を要するとされるロングコース
快晴の空、整ったコンディション。

「天城縦走、ここからが本番。」 目の前に立つ道標。
ここをくぐれば、あとは自分とトレイルとの真っ向勝負
入り口を進んでからは黙々と進みます。
追い越したハイカー2組ほど・・・
「わずか35分。ご褒美が早すぎる。」
不意に視界が開けた先に待っていたのは

圧倒的な存在感を放つ富士山だった。
スカイブルーの空に、真っ白な冠雪の富士山。
通常なら1時間以上を要する万二郎岳(1,299m)までの道のりだが、
私の時計はわずか40分で山頂到達を告げた。

誰もいない山頂で息を整えながら、ふと視線を落とす。
そこには、遮るもののない圧倒的なパノラマが広がっていた。

遠くの尾根に並ぶ、白い風車たち。
「あそこを、かつてはチャリで駆け抜けたんだな……」
自分の足でここまで登ってきた証。 だが、ここはまだ「最初のピーク」に過ぎない。
先に進みます。

振り返れば、変わらぬ姿で富士山がこちらを見守っている。
「よし、行こう。」 過去の思い出を背中に、
私は八丁池を目指して再び斜面へと足を踏み出した。
「AM 8:05、天城の頂へ。」 1,406m。年季の入った山頂標識が、
ここまで駆け抜けてきた自分の熱を静かに受け止めてくれた。
誰もいない、自分だけの最高峰。

最高峰の万三郎岳(1,406m)を過ぎ、急な下りや岩場を抜けると、
それまでの険しさが嘘のような穏やかな道が現れます。
「ここからが天城の真骨頂だ」

まるで自然が作った「トンネル」の中に迷い込んだような、幻想的なトレイルです。

静まり返った深い森の中、自分の足音と呼吸だけが響く贅沢。
1kmあたり10分のペース(キロ10)で、根っこや岩を軽快に捌いていく。
テクニカルな部分もありながら、走れる喜びを噛み締める区間。
目標の1時間を切り、視界が開けて八丁池が見えた瞬間の達成感。
激しい鼓動を落ち着かせながら眺める「伊豆の瞳」は、どんな絶景よりも心に響くはずです。
「驚異の1時間切り、ミッション完了!」 走り終えて辿り着いた八丁池の分岐。
ふと標識を振り返ると、
今来た道は「万三郎岳 6.2km 155分(2時間35分)」との表示。

コースタイムの半分以下、わずか1時間で駆け抜けた達成感。
天城の森を風のように通り過ぎた、
最高の60分間でした。
「爆走の果て、静寂に包まれる」 木々のトンネルを抜けた先に広がっていた、
青い空と穏やかな八丁池。 時間が止まったような静かな水面。
この景色を独り占めするために走ってきたんだ、と思える最高のご褒美タイムです。

池の周囲をまわったら、少しだけ足を伸ばして展望台へ。
ここは「天城の瞳」の全体像を拝める特等席。
わずかな登りを終え、視界が開ける瞬間は何度来ても感動します。

遠くには富士山も
展望台を下り、再び池のほとりへ。
穏やかな陽光が水面に反射してキラキラと輝いています。ここでランチタイム。

とはいえ、体はまだ「走りのリズム」を覚えています。
セブンイレブンで購入した菓子パンを素早く補給し、
わずか15分で休憩終了!
さあ、ここからは後半戦。標識には再び「万三郎岳 6.2km 155分」の文字が。
普通に歩けば2時間半以上かかるこの道のりを、再び1時間で戻るべく、極上トレイルへと足を踏み入れます。
5分の休憩を終え、意気揚々と万三郎岳へ向けて復路をスタートした直後でした。
快調に飛ばしていたつもりが、ふと気づくと周囲の景色に違和感が。
「あれ、こんな道だったっけ?」

すぐに立ち止まり、YAMAPを確認。画面を見て愕然としました。
本来のルート(赤い線)から、自分の足跡(青い線)が大きく右側に逸れてしまっています。
天城の森はどこもかしこも美しく、どこでも歩けてしまいそうな
「極上トレイル」だからこそ、一度踏み跡を見失うと、
どこが正規ルートか分からなくなる怖さがあります。
【天城縦走路・シャクナゲコース分岐】 「万三郎岳まで0.2km」の文字に一安心。

ここから天城高原ゴルフ場方面へ、無事に下山を開始します。
「あと3.8km」という数字の罠
万三郎岳の分岐まで戻り、いよいよ下山。
標識には「天城高原ゴルフ場 3.8km 120分」の文字。
「3.8キロならすぐそこだ」と高を括っていましたが、この120分という設定タイムこそが、
この道の険しさを物語っていました。
それまでのふかふかだった落ち葉の絨毯はどこへやら。
足元は一気に険しくなり、ゴツゴツとした岩や張り出した木の根が行く手を阻みます。
八丁池までの爆走で使い果たした脚には、この絶え間ない衝撃が堪える!
一歩一歩、慎重に足の置き場を選びながら標高を下げていきます。

「おつかれさまでした!」 120分の設定タイムを大幅に短縮し
わずか1時間で登山口へ帰還!
この木製の看板を見た瞬間、全身の緊張が解け、
最高の達成感が込み上げました。
これだから山歩き(爆走)はやめられません。
おまけ:爆走の代償と「安心」への投資
今回の山行を終えて、切実に感じたことがあります。
「保険、マジで大事。」
八丁池までの極上トレイルをキロ10分切るペースで飛ばし、
その後の道迷いでYAMAPのログと睨めっこしたあの数分間。
そして最後、120分設定の激下りを1時間で膝を笑わせながら駆け抜けた達成感。
「自分は大丈夫」と思っていても、
山の神様はどこで足をすくってくるかわかりません。
- YAMAPプレミアム: 迷った瞬間に詳細な地図と現在地を確認できる安心感。
- ヤマレコ保険(山岳保険): もしもの時のレスキュー費用や怪我への備え。
- ココヘリ:「空飛ぶ捜索隊」
この3つへの加入を、本気で検討した1日でした。
「極上トレイル」を心から楽しむための、
これこそが最強の装備(バックアップ)かもしれません。
最後まで読んで頂きありがとうございました!!




