Vol.83 ビワイチ完全一周&伊吹山アタック

相棒のNew RAV4 PHEVに折りたたみ自転車Tern Verge P10を積み込み、
目指すは真夏の滋賀県。
1日目の灼熱の北湖150km走破、そして想定外の登山口閉鎖ハプニング……。
しかし立ち止まることなく、2日目は朝一番で南湖を走り切り
「ビワイチ200km完全一周」を無事に達成!
そのまま伊吹山ドライブウェイを一気に駆け上がり、
日本百名山・伊吹山の山頂へと足を進めました。
視界を覆う見事なホワイトアウトのオチまでついた、
濃厚すぎる真夏の大冒険。
愛車と愛車をフル活用し、2日間で総走行距離996km
(ガソリン消費わずか37L!)を走り抜けた旅の全記録です!
Day 1:漆黒の彦根駅から始動!湖東を北上し湖北へ
03:50 JR彦根駅をスタート

まだ街が眠りの中に落ちている午前3時50分、ライトを灯してJR彦根駅前を出発。
真夏の昼間の酷暑を避けるため、そして1日目の走行距離を稼ぐための超早朝スタートです。
ひんやりとした早朝の空気が心地よく、ペダルが軽やかに回ります。
反時計回りに湖東を北上していくと、徐々に東の空が白み始めてきました。
湖畔に立ち寄って一休止。静まり返った湖面の向こうには、

朝靄の中に浮かぶ多景島(たけしま)の美しいシルエットが広がっていました。
水面に映る朝焼けのグラデーションとハスの花、そして静かな湖面。
早起きしたサイクリストだけが味わえる至福の瞬間です。
長浜を抜け、さらに北上して湖北・余呉方面へ。 南側の賑やかな雰囲気から一変、

このエリアに入ると一気に車通りが減り、山々の深い緑と静かな湖面が目の前に広がります。
朝日が差し込み、緑の山影が映し出される湖畔の景色はまさに長閑そのもの。
静寂の中で風を切って走る感覚は、日常の喧騒を完全に忘れさせてくれます。

水面には朝の光が反射してキラキラと輝き、遠くの山並みとの対比が本当に美しい……。
「北側は長閑でサイクリングに最適!」と心から実感できる瞬間です。
平坦で走りやすい湖東ラインも魅力的ですが、この奥琵琶湖のゆったりとした静けさと豊かな自然こそ、ビワイチで最も贅沢な区間かもしれません。
湖北エリアは補給スポットが限られるため、見つけたコンビニはサイクリストにとってまさに砂漠のオアシス。 私も数少ないローソンに立ち寄り、冷たいドリンクで小休憩を取ることにしました。

ここで嬉しいサプライズが! ラックに自転車を停めると、
なんと私と同じTernのミニベロに乗ったサイクリストの方と遭遇。
声をかけさせていただくと地元・滋賀のサイクリストさんで、しばし自転車談議と情報交換で盛り上がりました。
お話を伺うと、なんと今回のビワイチを終えた後にそのまま「アワイチ(淡路島一周)」に挑戦されるとのこと!
そのタフさと熱い走友の挑戦に大きな刺激をいただきました。

湖西エリアへ突入:激しさを増す日差しと「袋氷」作戦

湖北の静かなエリアを抜け、琵琶湖の西側へと入る頃には時刻は7時43分。
この時間にしてすでに太陽は高く昇り、じりじりと肌を刺すような強い日差しが照りつけてきます。
「これは無理をすると危ない」と判断し、再び沿道のコンビニへ緊急避難。
ここで調達した真夏の秘密兵器が「ロックアイス(天然水の氷 1.1kg)」です。
イートインスペースで一息ついたあと、袋氷はそのまま直接首元に放り込んで先に進みます!
首元の大動脈をガッツリ冷やしながら走るこのスタイル、見た目以上に冷却効果は抜群。
体温の上昇を一気に抑え込んでくれます。
早朝スタートで距離を稼いでおいたおかげで、
こうして臨機応変に暑さ対策を取りながらもスケジュールにはまだまだ余裕あり。
首元にひんやりとした冷気を感じながら、真夏の湖西ラインを再び力強く南下していきます!

袋氷で体を冷やしながら走り続けること約1時間。 時刻は8時41分、
高島エリアの「萩の浜」近くまで南下してきました。
太陽の光と照り返しがピークに向かう中、沿道に趣のある建物の影を発見!
吸い寄せられるように自転車を停め、待望の小休憩です。
建物の壁面に配置された時計の針は、ちょうど8時41分を指しています。
真夏のサイクリングにおいて、直射日光を遮れる「日陰」はまさに何よりのオアシス。
火照った体を休めながら冷たいドリンクで水分を補給し、息を整えます。
琵琶湖大橋:北湖周回のハイライト!広大な琵琶湖を見下ろす
萩の浜での休憩を終え、湖西ラインをさらに南下。 真夏の強い日差しに耐えながらペダルを回し続け、
11時1分、ついに琵琶湖大橋の展望スペースへ到達しました!

橋の頂上からは、これまで走り抜けてきた北湖の大パノラマが一望できます。
早朝3時50分に彦根駅をスタートしてから約7時間余り。
湖北の長閑な景色を抜け、直射日光と戦いながら首元に氷を放り込んで走り切った道のりを思い返すと、
この橋の上から眺める風と景色はまさに格別です。
琵琶湖を東西にまたぐこの大橋を渡れば、湖東エリアへ帰還し北湖150kmの周回はいよいよ完走目前。
琵琶湖大橋の頂上から、あるいは湖東へ渡る道中、ふと視線を北東の空へと向けます。
かすむ空の向こう、湖北の地にどっしりと構える大きな山影が見えました。
「明日登る伊吹山は、きっとあれだろうな……」
遥か遠くに聳えるその姿を眺めながら、思わず胸が高鳴ります。
橋を渡り切って待望のランチ!汗をかいた身体が求める「圧倒的塩分」
琵琶湖大橋を渡り切り、湖東エリアへ帰還したところでお楽しみのランチタイム!
早朝4時前から走り続け、真夏の太陽の下で汗を流しまくった身体が今一番欲しているもの……
それは何と言っても「ガッツリ塩分&炭水化物」です。
迷わず注文したのは、醤油ラーメンとチャーハンのセット!

香ばしく炒められたチャーハンを頬張り、コクのある旨味たっぷりのラーメンスープを一口……
「これこれ!この塩気が欲しかったんだよ!」と思わず心の中で叫んでしまうほどの美味さ。
小皿に盛られたキムチとニンニクも投入し、スタミナもバッチリ補充。
汗をかき切った限界の身体に塩分と旨味がグッと染み渡り、
減りかけていたエネルギーが一気にフル充填されていくのを感じます。
真夏ライドの途中で味わう濃いめのラーメンセットは、まさに至高の補給食です!
ガッツリラーメンでスタミナを回復した後は、ゴール地点の彦根を目指して湖東ラインを最後の北上!
彦根までは残り30kmちょっと。ここからはビワイチを象徴する映えスポットのラッシュです。
まずは守山なぎさ公園周辺へ。

大きな「BIWAKOモニュメント」の前で愛車と一緒に記念撮影!青空と湖面、
そして真っ白な文字が映えて最高の旅の記録になります。
続いてすぐ近くの定番スポットへ。
「サイクリストの聖地碑」! 早朝4時前からスタートし、北湖をぐるりと回ってここまで来られた達成感が込み上げてきます。

さらに北上を続けていくと、道沿いには夏空の下で眩しく咲き誇る一面のヒマワリ畑が!

真夏の強い太陽に向かって咲く黄色いヒマワリと、モコモコとした入道雲。
「夏ライドに来て本当によかった!」と思わせてくれる、
まさに夏休みの1ページのような絶景に思わず足を止めて見入ってしまいました。
北湖150km無事完走&1日目クリア

途中の猛暑や「残り30kmと思いきや40km近くある」という現実を粘りの走りで乗り越え、
15時ちょうどに無事到着・ゴール!
早朝3時50分にスタートしてから約11時間。
走行距離約150kmに及ぶ北湖反時計回りの周回を、
トラブルもなく完走することができました!
走破後も攻めの姿勢!着替えて速攻で国宝・彦根城へ
15時に無事北湖150kmを完走し、サッと着替えを済ませたところで……
「せっかく彦根にいるなら、行かない手はない!」とすぐさま彦根城へ!
150km走った直後の足で、あのなかなかに急な城の坂道と
天守の激急階段に挑むという我ながら攻めたスケジュールです(笑)。
真夏の強い日差しに照らされる国宝の天守は、近くで見上げるとやはり圧巻の格好よさ。

汗をかきつつ天守のてっぺんまで登り詰めると、そこには疲れも吹き飛ぶような素晴らしい絶景が待っていました!
眼下に広がる広大な琵琶湖と、今日自分がペダルを回して通り過ぎてきた湖畔の景色。

「あそこからスタートして、あの奥の湖北を回り、湖西を南下して帰ってきたんだ……」
天守からの爽快な風を受けながら、走ってきた道のりを一望するこの瞬間はまさに至福。
150km走った足には少し堪えましたが、間違いなく立ち寄って大正解のスポットでした!
北湖完走の達成感がさらに深まる最高の展開になりました。
彦根城から戻り、明日へ向けたコースチェック……で衝撃の事実!
彦根城の絶景を満喫し、車に戻っていよいよ明日のメインイベント
「日本百名山・伊吹山」の登山計画をYAMAPで最終チェック。
ルートを設定しようと画面を開いた瞬間、目に飛び込んできたのは信じられない文字列でした。
『登山口閉鎖(通行止め)』
……えっ??? 「おいおい、まじかよ……!?」
まさに「開いた口が塞がらない」とはこのこと。
まさかの徒歩登山口閉鎖という現実に、
一瞬で頭が真っ白になりました。150km走って明日への期待を最高潮に膨らませていただけに、
このダメージはデカすぎる……!
疲走の身体に車中泊は厳しい……緊急でホテルを確保!
北湖150kmの走破に猛暑の彦根城散策。 当初は車中泊で夜を明かす予定でしたが、
この猛暑と1日動き倒した疲労、そして予期せぬトラブルでメンタルも削られ、
「今夜の車中泊は無理だ」と直感。
すぐさまスマホで周辺の宿をリサーチすると……
奇跡的に目の前のビジネスホテルに空室を発見! 迷わず予約ボタンをポチッと押し、
快適な部屋とベッドを確保しました。
冷えた部屋でシャワーを浴び、ベッドに倒れ込みながら明日のプランを練り直します。
旅の軌道修正:「南湖周回×伊吹山9合目アタック」で完全攻略へ!
ホテルのふかふかなベッドで泥のように眠り、すっかり体力を回復させた2日目の朝というか
2時45分起床
昨夜の「登山口閉鎖」という衝撃から一転、導き出した結論は……
「朝一で南湖を走り切ってビワイチ完全達成」+「車で伊吹山ドライブウェイを駆け上がり9合目から山頂アタック」!
歩いて麓から登れないなら、9合目まで車でアプローチして自分の足で山頂を踏めばいい。
そして余った時間で琵琶湖の南側(約50km)も走り切り、
当初の「北湖150km」から「琵琶湖完全一周(約200km)」へとパワーアップさせる!
この圧倒的な臨機応変さこそ、一人旅の醍醐味です。
2日目もまだ街が眠りにつく早朝からスタート。
昨日の北湖150kmに続き、残された南湖エリアを一気に走り抜けます。

琵琶湖大橋の向こう側から空がじんわりとオレンジ色に染まり、
静かな湖面に朝の光が広がっていきます。
涼しい朝の空気を胸いっぱいに吸い込みながら、快適なペースでペダルを回します。
途中で出会った湖畔の鳥居スポット。 ちょうど鳥居の脇から朝日が差し込み、
Verge P10を黄金色の光が包み込む幻想的な景色に思わず見とれてしまいました。

瀬田の唐橋を渡り、大津の湖畔を抜けて琵琶湖大橋へ。
途中で無駄のない走行を重ね、わずか2時間半で南湖をサクッと完走!
これで昨日の北湖150kmと合わせて、琵琶湖完全一周(約200km)を見事に達成しました!
2日目メインイベント:スカイテラスから伊吹山山頂へ!
南湖を2時間半で駆け抜け、ドライブウェイを一気に駆け上がってスカイテラス駐車場へ。
「さあ、いよいよ百名山・伊吹山の山頂を踏むぞ!」と意気込んで遊歩道を歩き始めたのですが……

歩を進めるにつれて、周囲はどんどん真っ白に(笑)。
下界はあんなに晴れていたのに、山頂付近は見事なガスに包まれてしまいました。
視界数メートルの中、日本百名山・伊吹山(1,377m)山頂に到着!

眼下に広がるはずだった琵琶湖の大パノラマは完全に幻となり、
一面真っ白な世界。 山頂の案内板を見ると……
「晴れていたらこんなんだったのに!!!」

思わず看板の写真に突っ込まずにはいられませんでした(笑)。
『霧の多い山ですが』の記載通り、これぞ伊吹山名物の濃厚な霧を全身で体感。
絶景はおあずけとなりましたが、昨日今日で一周してきた琵琶湖の
「上空」に今自分が立っているという達成感は抜群です。
登山口閉鎖という波乱から始まり、
南湖完走と9合目アタックで見事にリカバリーした今回のビワイチ&百名山旅。
最後は霧の中の登頂というオチまでついて、忘れられない最高の夏旅になりました!
2日間で996km!頼れる相棒・RAV4 PHEVと駆け抜けた夏の思い出
伊吹山からの下山を終え、伊吹山ドライブウェイの
ビューポイントで旅を締めくくる最後の記念撮影。
山々をバックに佇む相棒の立ち姿は、とにかくタフで格好いい!
今回の旅の総走行距離をメーターで確認すると、なんと2日間で996km!
滋賀までの往復長距離ドライブ、そしてドライブウェイのワインディングロードまで、
力強い走りと快適な乗り心地で完璧にサポートしてくれました。
車内にTern Verge P10を載せて遠出するスタイルもすっかり板に付き、
今後の旅の可能性がさらに広がりそうです。

日本横断一筆書き 合計 走行距離1,0000キロ
日本百名山制覇への道のりは、これでまた一歩前進
22 / 100
NEXT:次なる頂へ——。




