Vol.89 常呂から知床・ウトロへ!絶景のオホーツク海岸線を駆け抜ける

前日の174kmを無事に走り抜き

3日目は常呂を出発して世界自然遺産・知床の玄関口「ウトロ」を目指す109kmのライド!

オホーツク海を左手に眺めながら網走・斜里を抜け、

徐々に知床の雄大な山並みが近づいてくるロケーション抜群のルートです。 

DAY3の走破データ(概要)

コース:常呂 〜 ウトロ

走行距離:109.08 km

所要時間:8時間11分47秒

平均スピード:13.3 km/h

Screenshot

雲ひとつない快晴!絶好のサイクリング日和でスタート

3日目の朝、お世話になった宿の前で出発の準備を整えます。

見上げると、前日のどんよりとした曇り空が嘘だったかのような、

澄み切った最高の青空が広がっていました。

雲ひとつない快晴の空と清々しい朝の空気に包まれ、思わず笑みがこぼれてしまいます。

昨日174km以上を走り抜いた脚の疲労感も、この素晴らしいお天気のおかげで一気に吹き飛んでいくようです。

絶好のロケーションに背中を押されながら、

いよいよ知床・ウトロに向けた109kmの旅へ爽やかにペダルを踏み出しました。  

朝日を浴びながら網走・斜里方面へ!

常呂の街を抜け、橋の上から見渡す景色も青空が映えてどこまでもクリアに見渡せます。

太陽の眩しい光を真正面から浴びながら、標識に書かれた「網走」「斜里」の文字を目指して快走。

どこまでも伸びる綺麗な道路と青い空、そして朝日を浴びて伸びる自分と愛車の影が旅の情緒を引き立ててくれます。

これぞ北海道ライドの醍醐味と言えるような開放感たっぷりのロケーションに、テンションも最高潮。

最高のコンディションの中、まずは最初の経由地である網走エリアを目指してオホーツクラインを進みます。  

朝日に輝く能取湖と心地よい風

常呂を抜けると、右手に穏やかな水面をたたえる「能取湖(のとろこ)」が見えてきました。

水面は朝の太陽の光を浴びてキラキラと輝き、まるで鏡のように青空を映し出しています。

湖畔沿いの静かな道路を、涼しい朝風を感じながら愛車とともにのんびりと快走。

都会の喧騒とは無縁の静寂と雄大な自然が広がり、ただペダルを回すだけで心が洗われていくような感覚を覚えます。

湖と太陽のシルエットが織りなす情景は美しく、思わず何度も足を止めて見入ってしまうほどでした。  

オホーツクサイクリングロード 快適とは言えない

網走へ向かう道中では、旧国鉄湧網線の廃線跡を利用した

自転車専用道「オホーツクサイクリングロード」を走行。

車道と完全に分離されたサイクリング専用道には、「オホーツク」

の一文字ずつがデザインされたユニークな看板がズラリと並んでいます。

車を一切気にすることなく、青空の下で自分のペースを保ちながら

安心して走れる環境はまさにサイクリストの天国。

沿道の緑や畑の風景を間近に感じながら爽快にペダルを踏み込めるとは言えず

車道を走ることに、、、 ほぼ手入れされていないので雑草やら枝が散乱していて危ない

歴史の重みを体感!網走監獄の赤れんが正門へ

サイクリングロードを抜けて網走市街地へ入り、

一度訪れてみたかった歴史的名所「網走刑務所」へ足を延ばしました。

目の前に現れたのは、重厚な赤れんが造りと重厚な木造扉が圧倒的な存在感を放つ正門です。

明治時代から続く歴史の重みと独特の荘厳な雰囲気に思わず息をのむと同時に、重厚な建物をバックに記念撮影。

オホーツクの自然豊かな景観とはまた一味違う歴史的建築美に触れ、

網走ならではの深みある魅力を肌で実感することができました。  

道の駅「流氷街道網走」とABASHIRIモニュメント

網走港のすぐそばにある道の駅「流氷街道網走」に到着!

ここには鮮やかなブルーで彩られた大きな

「ABASHIRI」のモニュメントが設置されています。

快晴の青空とオホーツクの海を背景に記念撮影!

青と黒のコントラストがとても美しく映え、

網走にやってきたことを強く実感させてくれる最高のフォトスポットでした。

まだまだ網走までは前半ですので軽くトイレ休憩を済ませ、

次の目的地への期待感をさらに膨らませて進みます。  

遠くに知床連山を望むオホーツク沿岸

網走市街を抜けて海沿いの道を進んでいくと、視界が一気にひらけました。

案内板の向こう、青く輝くオホーツク海の彼方には、

うっすらと知床連山の雄大な山影が浮かび上がっています。

これから向かう目指すべきゴール地点が遥か先に見える景色に、胸が熱くなる感覚を覚えました。

澄み渡る秋晴れの空と穏やかな大海原、

そして遙かなる連山が織りなす絶景に包まれながらペダルを漕ぎ進めます。

北海道ならではのスケール感と開放感を全身で受け止めながら、心地よいライドが続きます。  

オホーツク海に一番近い「北浜駅」へ

網走から斜里方面へ進む途中で立ち寄ったのが、JR釧網本線の「北浜駅」です。

「オホーツク海に一番近い駅」として知られ、

ホームの目と鼻の先には波打ち際が迫っています。

木造の味わい深い駅舎と、澄み渡る青空、

そしてすぐそばに迫る大海原のロケーションはノスタルジー満点。

ホームの展望台からは遠く知床半島まで見渡すことができ、旅情をたっぷりと掻き立てられました。

風情ある無人駅の景色を堪能し、いよいよ知床エリアへ向けてさらにペダルを回していきます。  

線路のすぐ先には青い海が波打ち、遠くにはこれから目指す知床半島の美しい山並みがクッキリと映し出されていました。

雲ひとつない青空のもと、海風を感じながら眺めるこのロケーションはまさに絶景の一言。

ノスタルジックな無人駅と雄大な自然が融合した特別な空間に、思わず時間を忘れて見入ってしまいました。  

斜里に到着!絶品チャーハンでパワーチャージ

網走から走り続け、お腹も空いてきたところで斜里の街中に到着。

待望のランチタイムは、地元で親しまれるお店で香ばしいチャーハンをいただきました。

紅生姜が添えられたパラパラの炒飯は、絶妙な塩加減と香ばしさがたまらなく、

疲れた身体にしみわたります。

しっかりと炭水化物と塩分を補給して、ライド後半戦に向けたエネルギーは満タン!

大満足のランチを終え、いよいよ本日のゴール・知床ウトロへ向けて再びペダルを踏み出します。  

ランチを終えて斜里の街を抜けると、目の前にはどこまでも真っ直ぐに伸びる直線道路が現れました。

正面には斜里岳が雄大にそびえ立ち、まるで山に向かって吸い込まれていくような圧巻のスケール感です。

青空の下、心地よい秋風を切りながら広大な大地を快走。

これぞ北海道ライドの醍醐味と言える最高のシチュエーションに

、脚の重さも忘れて爽快な走りを満喫しました。  

玄関口「知床斜里駅」へ立ち寄り!

斜里の市街地を進み、世界自然遺産・知床への鉄道の玄関口である「JR知床斜里駅」に立ち寄りました。

木目が美しく洗練されたモダンな駅舎の前で記念写真を撮影。

改札口の案内板を眺めると「釧路」や「網走」

といった北海道の東を繋ぐ路線の文字が並び、ローカル線の情緒を深く感じます。

知床観光の拠点となるこの場所を通ったことで、

「いよいよ知床半島へ足を踏み入れるんだ」という実感がより一層強まりました。  

「ウトロ 36km」!知床半島の最深部へ向けてアタック

知床斜里駅をあとにし、ついに知床半島の最深部へと通じる幹線道路へと進路を取ります。

道路標識に現れた「ウトロ 36km」という青い案内表示が、

これから始まる知床ライドへの挑戦心を刺激してくれます。

右手に広大な景色を眺めながら、青空の下で軽快にペダルを漕ぎ進めます。

ここから先はアップダウンも増えてくる知床のダイナミックなエリア。

これまで走ってきたオホーツクラインの

集大成とも言える絶景ルートへ、期待を胸にいよいよ突入です!  

迫力満点!日本の滝100選「オシンコシンの滝」

ウトロ市街へ向かう途中で、知床の名所「オシンコシンの滝」に立ち寄りました。

途中でふたつに分かれていることから「双美の滝」とも呼ばれ、

目の前で激しく流れ落ちる水飛沫と迫力は圧巻の一言。

階段を登って滝のすぐ近くまで行くと、

冷んやりとした心地よい水滴とマイナスイオンを全身で浴びることができます。

長距離の走行で少し火照った身体が一気にクールダウンされ、

大自然のパワーを存分にチャージすることができました。  

本日の宿「民宿いしやま」へチェックイン&夕陽台へ

無事にウトロの街へ到着し、本日の拠点となる「民宿いしやま」へチェックイン。

荷物を置いてひと息ついた後は、ウトロ港や高台にある散策スポット「夕陽台」へと足を延ばしました。

高台の遊歩道を下っていくと、眼下にはキラキラと黄金色に輝くオホーツク海の大パノラマが広がっています。

傾きかけた太陽が水面に美しい光の道を創り出し、1日の走り旅の終わりを優しく包み込んでくれるような感動的な情景でした。  

夕陽を眺めながらウトロ港周辺を散策していると、港のすぐそばに佇む巨大な「ゴジラ岩」が見えてきました。

実はこの場所、15年前に妻と一緒に訪れた思い出の大切な場所でもあります。

海に向かって咆哮するような迫力あるシルエットは当時のままで、一瞬にして懐かしい記憶が脳裏に蘇ってきました。

かつて二人で眺めた景色に、今回は愛車とともに走り旅の途中で再会できたことに深い感慨を覚えます。

ノスタルジーと達成感に浸りながら、知床・ウトロでの特別な夜の始まりを穏やかに噛み締めました。  

締めはウトロの名店「波飛沫」!極上ラーメンで明日へ充電

1日の締めくくりに訪れたのは、ウトロで大人気のラーメン店「波飛沫(なみしぶき)」。

冷えたビールで109km走り抜いた喉を潤しつつ、

旨味たっぷりの濃厚スープとシャキシャキのネギがたまらない絶品ラーメンを堪能しました。

サイドメニューの水餃子もジューシーで、

疲れた身体にじわっとエネルギーが満ちていくのを感じます。

美味しい夕食で心もお腹も満たされ、ロングライドの疲れも一気に吹き飛びました。

いよいよ明日は旅のハイライトでもある「知床峠越え」へ挑戦!

万全の準備を整えて早めの就寝につきます。

連日の100km超えと大量のアルコール!蓄積された疲労と重い身体

3日目を走り終えた時点で、連日100km以上を走破してきた身体の疲労はピークに達していました。

さらに体を追い詰めていたのは、連日の摂取していた2〜3リットルもの大量のビールです。

走った後の火照った身体に染み渡るビールは最高ですが、内臓と肉体へのダメージは相当なもの。

コンディションとしては決して万全とは言えません。

毎晩のアルコールと連日の激走による疲労が積み重なり、体はかなり重い状態を迎えていました。

不安と葛藤の中で湧き出るドーパミン!知床峠前夜の複雑な夜

しかし頭の中は、明日ついに目標である「知床峠」へ挑むという高揚感で満たされていました。

身体の重さとは裏腹に脳内ではドーパミンがバンバンと分泌され、

興奮で胸の高鳴りが収まりません。

その一方で「熊スプレー無しで本当に熊は大丈夫なのか」という強い不安と恐怖との激しい葛藤。

疲労困憊のコンディション、決戦への興奮、そして野生動物への恐怖が複雑に交錯する不思議な夜。

「果たして翌朝の体調はいかに」という大きな懸念を抱えたまま、

緊張と期待が入り混じる寝床につきました。

日本横断一筆書き  合計 走行距離 10,689キロ

60歳で自転車世界一周へ。
この一杯が、次の一歩になります!!