Vol.88 枝幸町から常呂へ!174km超を駆け抜けた怒涛の1日

DAY2の朝、当初計画していたルートを急遽変更し、

予定よりも約50km先にある常呂町まで距離を伸ばす決断を下しました。

その最大の理由は、この日に吹いていた追い風をフルに活かし、

今のうちに少しでも距離を稼いでおくためです。

2日後に控える旅最大の難所「知床峠アタック」を万全の状態で迎えるには、

体力を温存したまま前進することが条件でした。

今日のうちに50km余分に距離を消化しておけば、

翌日の走りに大きなゆとりが生まれ、結果として体力の回復と温存が見込めると・・・

最難関の知床峠を攻略するための戦略的な選択であり、

追い風に背中を押されながら、170kmオーバーの長い道のりを見据えて力強くペダルを踏み込みます。

思いのほか天気が悪すぎて、思いっきりペダルを回さざるを得ない状態に……

DAY2の走破データ(概要)

コース:枝幸町 〜 常呂

走行距離:174.83 km

所要時間:11時間20分51秒

平均スピード:15.4 km/h

Screenshot

強い追い風に乗って4時25分にスタート!

朝、枝幸町を出発。この日はありがたいことに強い追い風が背中を押してくれる絶好のコンディションでした。

漕ぎ出した瞬間からスーッと車体が前に押し出される感覚があり、

足への負担が段違いに軽いことを実感します。

広大なオホーツクラインを前にして身が引き締まる思いでしたが、

この風なら行けるという確信が湧いてきました。

普段とは味わえないほどの軽快なスピードで、オホーツクの海岸線を順調に南下していきます。

天気だけは悪くていつ雨が降り出してもおかしくない天候・・・

これから始まる長旅への不安が大きく心なしか、ペダルを踏むのも強くなります。

  

興部を過ぎ、単調な一本道と「耐える時間」

興部(おこっぺ)を過ぎると、目の前に広がるのはひたすら続くフラットで単調な海岸線の景色でした。

右手に広大な大地、左手に果てしない海というロケーションは最高ですが、

何キロ走っても風景が変わらない時間が続きます。

どんよりとした曇り空の下、大きな目標物もない中で黙々とペダルを回し続けるのは、

精神的にもじわじわと削られる「耐える時間」でした。

170kmという果てしない目的地までの距離を考えると、

ふと足が重くなりそうになる瞬間も訪れます。

それでも背中を押し続けてくれる風の力を頼りに、

ただひたすらに一点を見つめて前へ前へと進み続けました。  

紋別市へ!カントリーサインを目標に前へ

そんな黙々ライドの中で大きな心の支えになったのが、市町村の境界に設置されているカントリーサインの存在です。

単調な一本道の中で「次の街の看板までは走り切ろう」と小さな目標を設定しながらペダルを回します。

そしてついに目に入ってきた「紋別市」の文字とカントリーサインの看板!

と思わず声が出そうになるほどの安心感と達成感が込み上げてきました。

「よし、ついにここまで来たぞ!」

天気も悪く景色もイマイチで写真を撮るところも新しい市に入るときくらいな気持ちに

記念写真を撮影し、着実にゴールへと近づいている実感を噛み締めながら、

再び集中力を高めて前進します。  

紋別市街に到着!すき家でエネルギー急速補給

耐える時間を乗り越え紋別市街地に入った時点で、

時計を見ると時刻は朝9時20分過ぎでした。

サイコンのデータを確認すると、すでに走行距離は86.84kmを突破し、

平均スピードは17.5km/hという驚異的な快調ペース!

ここまでの頑張りを労い、そして後半戦のエネルギーを蓄えるため、

目に入った「すき家」へ吸い込まれるように駆け込みます。

注文したのは、たまごを落とし紅生姜をたっぷり乗せた温かい牛丼とお味噌汁のセット。

すき腹と疲れた肉体にガツンと染み渡るウマさと塩分が、

枯渇しかけていたエネルギーを急速に充填してくれました。 

湧別町へ突入!サロマ湖の標識と親子の牛

しっかりとお腹を満たした後は、体力を完全回復させてさらに南下のルートを取り、湧別町(ゆうべつちょう)へ突入!

道路標識に案内された矢印の先には、ついに憧れの「サロマ湖」「網走」という文字が現れ始めます。

目的地が現実的な距離として見えてきたことで、前半の疲れを忘れるほどモチベーションが一気に跳ね上がりました。

ふと沿道に目をやると緑豊かな牧場風景が広がり、敷地内にはリアルで可愛らしい親子の牛のオブジェを発見!

本物の牛は見飽きたので思わず北海道らしさあふれるほのぼのとした景色やユニークな出会いが、

長距離走行の緊張感を優しくほぐしてくれます。  

サロマ湖周辺の隠れた名所「ARVO 24」でプリン補給!

湧別町を抜けサロマ湖周辺へ差し掛かったところで、

24時間営業の自販機ショップ「ARVO 24」に立ち寄りました。

清潔でおしゃれな無人店舗の店内には、地元の名産品やスイーツが買える自動販売機がズラリと並んでいます。

ここで食べようと決めていたのが、地元・中谷牧場さんの

ジャージーミルク(A2ミルク)を贅沢に使った特製プリン!

一口口に運ぶと、濃厚なミルクの深いコクと優しい甘みが広がって、

疲れた脳と身体に一気に染み渡ります。

ライド中のご褒美スイーツで極上の幸せを味わい、

本日のゴールへ向けたラストスパートへの準備は完全に整いました。

サロマ湖の絶景と一面の黄色い花畑

エネルギー補給を終えて常呂町を目指しサロマ湖畔を進むと、

巨大な「SAROMAKO」のアルファベットモニュメントが登場!

まるで海のように広大で美しい湖面をバックに記念撮影を楽しみます。

さらに湖沿いの道をペダルを回して進んでいくと、

今度は沿道一面に広がる鮮やかな黄色の花畑が目に入ってきました。

朝方のどんよりとした曇り空から徐々に雲が晴れ、隙間から爽やかな青空も顔を覗かせ始めます。

太陽の光に照らされた黄色い絨毯と愛車が織りなすコントラストは美しく、

疲れが吹き飛ぶ最高のロケーションでした。

174km超を走破!ついに北見市常呂に到達!

素晴らしい景色に 背中を押されながら最後の力を振り絞り、

ついに目的地の「北見市(常呂)」のカントリーサインを通過!

174kmという途方もない距離を走り抜いたという実感がこみ上げ、

全身を深い感動と達成感が包み込みます。

街に入り、カーリングの聖地として有名な

「アドヴィックス常呂カーリングホール」に立ち寄って無事到着の記念撮影。

知人に到着報告の写真を送ると「先週いたよ!先週泊まったよ!」とまさかのミラクル返信が届き、

疲れも吹き飛ぶ笑顔のゴールとなりました。

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15:30過ぎには本日のお宿である「松乃屋 佐藤旅館」さんへ無事チェックインを果たしました。

ボリューム満点!佐藤旅館で味わう海の幸いっぱいの極上夕食

長旅の疲れを癒やすべく楽しみにしていた夕食は、期待を遥かに上回る圧倒的な豪華さでした。

お膳には新鮮なお刺身の盛り合わせをはじめ、香ばしく焼き上げられた大ぶりのホタテやグラタン。

さらにサクサクのフライやイクラなど、地元の海の幸が惜しみなく並び、まさに至福のひととき。

一口食べるごとに走破の疲労が吹き飛ぶほど最高に美味しく、

「常呂まで来て本当に良かった」と心から思える夜となりました。

実はここ佐藤旅館は、幼なじみが何度も利用している馴染みの定宿でもありました。

偶然にも・・・

女将さんにその友人の話をしてみると「もちろん知ってるわよ!」と笑顔で覚えていてくださり、一気に心が和みます。

さらに翌朝の早朝出発に合わせて、わざわざ朝食の時間を早めて提供してくださるという温かいお心遣いまで。

人の温もりと美味しい朝食にしっかりパワーをもらい、

体だけでなく心まで満たされて旅立つことができました。

友達との繋がりが生んだ素敵な出会いに感謝しつつ、

次なる目的地に向けて元気にペダルを踏み出しました。

日本横断一筆書き  合計 走行距離 10,580キロ

60歳で自転車世界一周へ。
この一杯が、次の一歩になります!!