Vol.87 憧れの知床峠へ向けてスタート!稚内から「白い道」「エサヌカ線」を越えて枝幸町へ

今回の自転車旅の第一歩は、飛行機での稚内への移動からスタートします。

機窓から外を眺めると、眼下にはかつて自分の脚で走り抜けたオロロンラインの綺麗な海岸線。

さらにその向こうには、青い海にぽっかりと浮かぶ雄大な利尻山の姿がくっきりと広がっていました。

走ってきた道を上空から振り返る贅沢な時間に、

これから始まる旅への期待と胸の高鳴りが抑えきれません。

最高の秋晴れに恵まれた空の旅を楽しみながら、

今回のスタート地点である最北の街・稚内へと着陸しました。

無事に稚内へ到着したあとは、明日の出発に向けて街の空気を味わいながらのんびりと散歩へ。

夕暮れ時の静かな住宅街を歩いていると、歩道のすぐ先で何かが動く気配を感じました。

ふと目をやると、なんと立派な角をもった野生のエゾシカが普通に道を歩いていてびっくり!

まるで住民であるかのように堂々と住宅街を横切っていく姿に、最北の地ならではの大自然の日常を体感。

予期せぬ自然からの歓迎を受け、これから始まる自転車旅のワクワク感を胸に初日の夜を迎えました。

まずはDAY1(稚内~枝幸町)の様子からお届けします!

DAY1の走破データ(概要)

コース:稚内 〜 枝幸町

走行距離:135.19 km

所要時間:9時間56分12秒

平均スピード:13.6 km/h

Screenshot

暗闇の稚内を出発、一路「日本最北端」へ

まだ辺りが薄暗い早朝4時半。

お世話になった「旅館 希宮」さんの前でライトを点灯し、

静まり返った稚内の街へと走り出しました。  

目指すは約20km先にある日本最北端の地・宗谷岬!

まだ交通量も少ない澄んだ空気の中、ペダルを漕ぎ進めていきます。

「宗谷」の標識が見えてくると青空も広がり始め、いよいよ最北端へ近づいている実感が湧いてきました。  

そして出発から約20km、ついに「日本最北端の地」の碑に到着!

静かな海と綺麗な朝空に囲まれた最北の地で記念撮影です。  

30年前に来たこともあり、そこまで今回は熱い思いは込み上げてきません・・・

絶景と激坂のギャップ!?「白い道」へのアプローチ

宗谷岬を無事に通過し、「今日の予定は約120kmだし、ちょっと時間に余裕があるかも?」ということで、

前々から気になっていた「白い道」へと足を延ばしてみることに。  

ちなみに白い道は道幅が狭くすれ違いが困難なため、

逆走は非推奨(宗谷岬側がスタート地点、国道238号側がゴール地点の推奨ルート)となっています。

自分もルールを守って、宗谷岬側の正規スタート地点からアプローチ開始! 

「遠回りしてでも来てよかった……!」と思ったのも束の間。

「……あれ、坂がめちゃくちゃキツくないか!?」

正規ルートで走ったものの、宗谷丘陵特有の波打つようなアップダウンが容赦なく襲いかかってきます。 

宗谷丘陵に入ると、緑豊かな大牧草地で黒牛たちがのんびりと過ごす北海道らしい壮大な風景が広がり、

 

自転車での激坂は想像以上にハードで、「ちょっと寄り道」のつもりが

走行距離もプラス15kmほど増量……。  

30分後にようやくホタテの貝殻が敷き詰められた真っ白な道と、

青い海・空へ一直線に伸びる幻想的な景観が現れました! 

「余裕がある」なんて思った自分を心の中で少し反省しつつ(笑)、

なんとか無事に「白い道 ゴール地点」の看板まで走り切りました!  

道の駅 さるふつ公園」で絶品ホタテめし補給

宗谷丘陵の激坂で削られた体力を抱えつつ、なんとか「道の駅 さるふつ公園」に到着!  

ここで待望のランチタイムです。

いただくのはもちろん、道の駅名物の「極め ホタテめし」!  

パッケージを開けると、大きな猿払産の天然ホタテがドーンと乗っていてテンションが上がります。

一口食べると、ホタテの出汁がしっかり染み込んだご飯と、

プリプリで噛むほどに旨味が広がるホタテが絶品……!  

激坂の疲労が一気に吹き飛ぶほどの美味しさでした。  

地平線へとまっすぐ伸びる「エサヌカ線」

お腹も満たされ、猿払を出発!

ここからは、ライダーやチャリダーにとって一度は走りたくなる憧れの聖地「エサヌカ線」へ突入です。  

視界を遮る電柱も看板もガードレールすらもなく、

見渡す限りの草原と青空、そして地平線へとまっすぐに伸びる一本道……!  

先ほどの激坂とは打って変わって信号もゼロ。

風を感じながら、まるで北海道の大自然のど真ん中を突き抜けていくような爽快感は、まさに言葉になりません。  

道の中央に止めて記念の一枚。 どれも同じような写真・・・

「ああ、いま最高のサイクリングをしてるな」と深く実感した瞬間でした。  

枝幸町へ到着!街の散策と素敵な出会い

エサヌカ線の絶景を駆け抜け、本日の目的地である枝幸町に15時に無事到着!

(あまりに夢中で走っていて、宿の外観写真を撮り忘れてしまいました笑)  

135km以上を走り終えたものの、まだ元気があったので歩いて枝幸の街を散策してみることに。  

綺麗なお花畑が広がる道路を歩いていると、

木に「ヒグマに要注意!!」というなかなかリアルで迫力のある看板を発見。  

散策の途中、声をかけた女の子3人組はベトナムからの技能実習生で、

枝幸の特産であるホタテのカラムキ(殻剥き)のお仕事をしているとのこと。

遠い国から来て地域産業を支えてくれている姿に心が温かくなりました。

旅先でのこうしたふとした出会いも嬉しいものです。

散策を終えた後は、楽しみにしていた夕食タイム!

脂がしっかり乗った大きなほっけの焼き魚に、新鮮なお刺身の盛り合わせなど、

オホーツクの海の幸が贅沢に並ぶ豪華な定食を堪能しました。  

宗谷丘陵の激坂による筋肉痛と、最高の景色、美味しい食事、

そして素敵な出会いに恵まれた最高のDAY1でした。 

日本横断一筆書き  合計 走行距離 10,405キロ

60歳で自転車世界一周へ。
この一杯が、次の一歩になります!!