Vol.80 札幌ー留萌125km激走!そして下した「攻めの撤退」という決断

【Day 2 サマリー:札幌〜留萌】

北海道ライド2日目。札幌を離れ、いよいよ日本海沿いを北上する本格的なロングライドが始まりました。

しかし、この日の私の頭の中は、絶景を楽しむ余裕すら奪われそうなほど

「ある悩み」で支配されていました。

  • 走行日: 2026年4月30日(木)
  • ルート: 札幌市 〜 留萌市
  • 走行距離: 125.71 km
  • 走行時間: 9時間32分10秒
  • 平均速度: 13.2 km/h
  • 獲得標高: 951 m
  • 気温・天候: 7.8℃、曇り
Screenshot

夜明けの札幌を出発

まだ街が眠りの中にいる午前4時30分。 この時間でも既に空は明るみ始めており、北海道の朝の早さを実感します。

まず向かったのは、すぐ近くの北海道大学

格式ある正門前で、これからの長い旅路の無事を祈りつつ、

記念の一枚。 ここから市街地を抜け、まずは日本海への入り口である石狩市を目指して北上を開始します。

札幌を抜け、石狩市へと入りました。 広大な石狩川のほとりに立つと、雲の間からこぼれる朝日が水面に反射し、思わず目を細めるほどの眩しさです。

道の駅付近では、巨大な鮭とカニのオブジェがお出迎え。 逆光の中で見るその姿は、まるで北の大地の守り神のような迫力があります。

静かな朝の空気、そしてどこまでも広がる石狩川の景色。 ペダルを漕ぐ足も自然と軽くなり、北海道を走っている実感がじわじわと湧いてきます。

海と山に挟まれて。トンネルの連続も楽しむ快走路

切り立った崖と広大な日本海に挟まれたルートは、まさに絶景の連続です。

この区間の特徴は、何と言ってもトンネルの多さ

中には5キロを超えるような長いものもあり、

いくつものトンネルを潜り抜けて進みます。

自転車にとってトンネルは少し構えてしまう場所ですが、

この道のトンネルは比較的新しく、交通量もそれほど多くありません。

日本海の絶景を駆け抜ける。増毛町・雄冬の洗礼

トンネルの連続を抜けると、そこには言葉を失うほど美しい日本海のパノラマが広がっていました。

増毛町に入り、「雄冬野営場」付近で一休み。 かつては航路でしか辿り着けなかったというこの地は、今では最高に気持ちの良いシーサイドコースです。 海に向かって設置された円形のモニュメント

越しに眺める水平線は、どこまでも青く、

自分が今、北海道の西の端を北上していることを強く実感させてくれます。

そして、このエリアのハイライトは何と言っても「白銀の滝」。 道路のすぐ脇に、切り立った岩肌から豪快に水しぶきを上げる滝が現れます。

愛車を止めて滝に近づくと、ひんやりとした天然のミストが火照った体に心地よく、

最高のエネルギーチャージになりました。

雄大な自然の中にポツンと置かれたアートのような公園もあり、

北海道のスケールの大きさにただただ圧倒されるばかりです。

「走りやすい」と言ったものの、この圧倒的な自然のパワーこそが、

北海道サイクリングの本当の魅力なのかもしれません。

雄冬の絶品ランチ!「レストハウス雄冬」のまかない定食

絶景続きのオロロンラインを北上中、ランチに立ち寄ったのは「レストハウス雄冬」

ここで注文した「まかない定食(2,000円)」が、期待を遥かに超えるクオリティでした。

運ばれてきた丼を見て驚愕。 マグロ、海老、いくら、そして旬の海産物がこれでもかと敷き詰められ、文字通り「一面の海鮮で米が見えない」状態です。

一口ごとに異なる磯の旨みが口いっぱいに広がり、2,000円という価格が安く感じられるほどの満足感。

サイクリング中の体に、新鮮な海の幸がエネルギーとして染み渡ります。

この贅沢な一杯で、午前中の疲れは完全に吹き飛びました。

留萌まではあと少し。 目の前に広がる日本海はどこまでも青く澄み渡り、

最高のサイクリング日和ですが、心の中では激しい葛藤が続いていました。

ついに現れた「稚内」の文字。決意を固める留萌の入り口

125kmの長旅を経て、留萌市内へと入りました。 そこで私の目に飛び込んできたのは、

直進方向を示す青看板に書かれた「稚内」の文字

今回の旅で初めて目にする、最終目的地の名前。

これまではどこか遠い世界のことに感じられていた

「日本最北端」が、はっきりと射程圏内に入ったことを実感しました。

留萌の夜、スパイスが導いた「最高の正解」

早々にチェックインを済ませ、自転車を置いて留萌の街へ。 心地よい疲労感を感じながら徒歩で散策していると、どこからともなくスパイスの香りが漂ってきました。

吸い込まれるように扉を開けたのは、スープカレー店「ZAION」。 この直感が、最高の「正解」を導き出してくれました。

目の前に運ばれてきたカレーは、彩り豊かな野菜がたっぷりと乗り、

食欲を激しく刺激します。一口食べれば、

複雑なスパイスの旨みが体に染み渡り、

125kmを走り抜いた疲れがスッと抜けていくような感覚。

「まじ美味かった」

決断の夜。全てのプランが定まり、心は稚内へ

留萌の夜を歩き、温かい食事を終えてホテルへと戻りました。

一日中、走りながらも頭の片隅でずっと私を悩ませていた

「この先のプラン」に、ようやく明確な答えが出ました。

【最後に明かす、重大な決断】

……と、ここまで快走の記録を綴ってきましたが、

実はこの日、私の頭の中は朝から晩まで

「ある悩み」で支配されていました。

北海道に上陸してから目まぐるしく変わる天候。

昨晩の予報では、4日目と6日目に雨、

しかも気温は10度未満という極寒の予報が出ていたのです。

「このまま強行すべきか、それとも……」

ペダルを回しながら自問自答を繰り返し、

ついに出した結論は「3泊4日への短縮」でした。

幸い、キャンセル料1,000円で済み、

帰路はマイレージを駆使して稚内からの無料チケットを確保。

しかし、この決断には大きな代償が伴います。

明日、3日目の行程は「留萌から稚内まで188kmを1日で走り切る」という、

ハードなミッションに変わりました。

明日のミッション:188kmの「非日常」アドベンチャー

第1セクション:留萌〜天塩(約110km)

  • まずは足慣らしと言いたいところですが、これだけで既に1日のロングライド分です。
  • 天塩でどれだけ体温と体力を温存できているかが、後半の鍵を握ります。

第2セクション:天塩〜稚内(約70km)

  • ここからが「ほんちゃんのオロロンライン」ですね。
  • 自販機ひとつ、民家一軒すらない広大なサロベツ原野。
  • 「トラブルがあったらおしまい」という緊張感が、旅を最高にスリリングな冒険(アドベンチャー)へと変えてくれます。

最高の快走を楽しんだ2日目。 ですが、

明日は、今回の旅最大の山場。

188kmの向こう側にある稚内の地を目指して、全力で挑みます!

最後まで読んで頂きありがとうございます!!

60歳で自転車世界一周へ。
この一杯が、次の一歩になります!!